入念な調査や確認が安全・安心に繋がる 解体工事の注意点
解体工事は、建設工事と同じくらい危険を伴う作業がたくさんあります。依頼主様のみに限らず、近隣住民の方々や作業にあたる現場スタッフの安全・安心も確保して作業しなければなりません。事故やトラブルを未然に防ぐためには、工事に取りかかる前の入念な事前調査や準備が重要となってきます。
今回は解体工事をする際に気をつけなければならない注意点をご紹介していきます。
調査を念入りに
工事に取りかかる前に必ずやるのが現場調査です。実際に工事をする敷地内だけでなく、近隣の家屋の調査をしたり、工事前と終了後に確認をおこなうことで、トラブルが起こりにくくなります。
現場調査
実際に施工する場所は、地上に出ている建物の部分の解体だけではありません。地中に埋まった基礎や障害物なども必ず確認していきます。解体するものの素材や大きさ、地中の状況によっては施工費用が変わるため、トラブルを防ぐために工事前に必ず依頼主様と見積もりを確認していきます。
また、鉄骨造や鉄筋コンクリート造(RC造)は、建設された年代によってはアスベストを含む建材が使用されている場合もあるため、施工方法を事前に調査し、対応策を考えなくてはなりません。
立ち会いでより明確に
工事前に依頼主様に立ち会っていただくと、解体工事の想定がしやすく、現場を見ながらの見積もりをすることができます。また、工事終了間近にも確認することで、解体し残しや、壊してはならないものの破損の発見をすることができ、トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
依頼主様の立ち会いが難しい場合は、事前に相談をさせていただいたり、具体的な解体箇所の確認を念入りにおこなっていくことで、トラブルが起こらないように丁寧に対応していきます。
近隣住民の方々への対応
解体工事は敷地内でおさまることだけが起こるわけではありません。ここでは近隣住民の方々に対しての配慮についてご紹介します。
街の生活に合わせた時間配り
現場には様々な重機が出入りします。施工時には特殊な重機、解体材を搬出する際には大型ダンプを使用することもあります。
騒音で苦情が来ないように夜間の工事を控えることはもちろんですが、大人数が一斉に近隣を歩く時間帯の機材の出入りを避けることで、事故を未然に防ぐことも重要です。特に学校や保育園が近隣にある場合は、登下校の時間を事前に調査し、時間をずらすなどといった対応策をとります。
また、近隣に駅がある場合は、通勤ラッシュの時間帯を避けることで、事故やトラブルを防いでいきます。
家屋調査
工事の内容によっては特殊な重機や大型の重機を使うことがあります。重機や工事の振動によって近隣の家屋のタイルが剥がれてしまったり、壁や地面のひび割れが起こることもあります。それらが解体前からあるものなのか、解体工事のせいでできたものなのかが明確にわかると、トラブルを未然に防ぐことができるため、敷地内の調査だけでなく近隣の家屋の調査や、道路の調査なども大切になってきます。
さまざまなアングルから写真を撮って、何かが起こった場合に正確に対応できるようにしていきましょう。
健康と安全の確保
解体工事では、安全に作業ができるように、さまざまな「もしも」を想定することが大切です。ここでは健康と安全の確保をするために注意する点をご紹介します。
現場スタッフについて
作業にあたる現場スタッフの安全が確保できていなければ、さまざまな事故やトラブルを未然に防ぐことはできません。スタッフ各自が体調管理をすることで、思わぬ怪我や事故を未然に防いでいきます。休憩をしっかりとったり、暑い夏には水分をこまめにとったりするなどして対応していきましょう。
また、コミュニケーションをはかることで、それぞれのスタッフがいま何をしているのか、どこにいるのかなど、現場の状況を把握することができ、思わぬ事故も減らすことができます。
当社のスタッフは真面目で、スタッフ間の仲も良いことが強みなので、安全の確保は特に意識を置いて作業にあたっています。
騒音と粉塵の対応策
解体工事は、騒音が響いたり、粉塵が舞うことが避けられないものです。近隣住民のストレスを軽減するためにも、事前に工事の説明をします。工事の期間や内容、注意点などを説明した後に、理解と協力を得ることがとても重要になってきます。依頼主様のご近所付き合いに関わってくることなので、丁寧に対応しなくてはなりません。
騒音は、夜間や早朝の時間を避け、防音シートで建物をしっかり覆うなどの対応策が必要です。
粉塵への対応策は、多量の散水をすることでできるだけ防いでいきます。家庭用の水道管に繋いで水を撒くこともできますが、多量の水を使うため散水が追いつかない場合は、25mm以上の大きさの水道管に繋いで対応する場合もあります。そのための準備が必要かどうかも事前に調査しておくことが大切です。
まとめ
私たちの仕事は、危険を伴い、依頼主様との念入りな確認や、近隣住民の方々のご協力がないとできないことです。そのため、さまざまな場面で「もしもこんなことが起こったら」と想定していくことで、未然に事故やトラブルを防ぐことで、安全を確保し、工事に関わる全ての方々に安心していただだくことが大切だと思っています。
不安な要素を少しでも取り除き、安心して依頼していただけるためにも、過去におこなった施工事例をブログにアップしています。また、どのような工事ができるのかも、当初のホームページから見ていただくことが可能です。お見積もりも無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
2020.7.23